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アスタティックシルバーイーグルマイクの音質改善 [アマチュア無線]

 今日のは全国的に大雨に注意というニュースが流れていました。また、7MHzをワッチすると雷ノイズと思われるピシャッという音が! 東電の雨量・雷観測情報によると日本海上に雷雲と落雷があるようなので、しばらくHF、6mのアンテナを切り離し、主な無線機の電源を断としました。雷よ早く去れ~


 私は、ついこの間までは八重洲無線のダイナミックマイクMD-100を使っていました。USAアスタティックのシルバーイーグルというマイクは15年以上前にオークションでを入手したものです。このマイクは現在は販売されていないようですが、エレメントにクリスタルマイクを使用しており、高域の音声が強調され、DX等のパイルに強いと定評の高いマイクでした。ただ、シルバーイーグルは高域が強調されているせいか、相手局によっては「キンキンしていて聴きにくい」と言われることもしばしばあり、しばらくはシャックの片隅で「飾り」になっていました。そこで今回、このマイクの音質改善を目的としたマイク内蔵アンプ等のカスタマイズを行ってみました。

シルバーイーグル.jpg

カスタマイズを行ったシルバーイーグルです。カスタマイズにあたっては、以前から気になっていたCQ ham radio 2015年3月号に掲載されていたJA1RPK 川名氏の記事を参考にして行いました。

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シルバーイーグルのオリジナルの回路です。マイクアンプの電源は内蔵の006P乾電池より、プレストークスイッチを押している間だけアンプに電源が供給されています。カスタマイズにあたってはマイク切替器から供給するDC8Vを使うため内蔵電池は撤去し、電源供給はプレストークスイッチを経由しないようにします。

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カスタマイズ後のアンプの回路です。2石のバイポーラトランジスタを使った回路からJFET1石を使った回路に変更します。アンプ基板はそのまま使い、不要なパーツを取り外し、一部のパーツを流用、必要な箇所にはジャンパ線を用いたり、基板裏にパーツを取り付けました。マイクエレメント(クリスタルマイク)はそのまま使います。

カスタマイズ後はプレストークスイッチの押下に拘わらずアンプには電源が供給されているため、ほとんど外部接続されたフットスイッチを使っていてマイク本体のプレストークスイッチを使うことは、ほとんどなくなりました。実際にQSOしたり、無線機のモニタで聞いたりした結果、低域をもう少し持ち上げた方が良いと評価された方もおられましたが、ほぼフラットな音質で、こちらから説明しなければクリスタルマイクであることが気づかれないようです。私としては、適度に高域の強調も残っていてFBかなと思います。しばらくは、このUSA製シルバーイーグルを使っていくことになりそうです。

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マイク切替器の製作 [アマチュア無線]

 6月25日に信越総合通信局宛に電子申請した移動しない局の第4装置に増設した200Wリニアアンプ(YAESU FL-2100Z改造)の変更申請の審査が7月5日に終了しました。HPで確認ができたので、翌日の午前中に信越総合通信局のアマチュア担当に電話で問い合わせました。その結果、今回は送信出力、電波型式、周波数に変更が無いので、免許状は新たなものとしないので、7月5日から増設した内容で運用が可能である旨の回答をいただきました。さっそく問合せ当日から、真空管式リニアアンプFL-2100Z改造機にTS-990Sをエキサイタとして運用を開始しました。といってもFT-8の運用のみの使用ですが、暑い夏に熱くなる真空管を使うのでシャック内は冷房と暖房の同時使用状態となっています(笑)。


 さて今回はマイク切替器というものを作ってみました。今まではリグが3台ある状態だとそれぞれ別々なマイクが接続されていて、机上にはマイクが複数並んで居る状態でした。運用するときは無線機を同時に別々のマイクで運用することは無いので、今回、必要な1本のマイクのみを机上に置き、リグを替える度に切替器で切り替えることにしました。


マイク切替器1.jpg


これが製作したマイク切替器の前面です。赤いLEDが3個ありますが、3台の無線機に切り替えることが出来ます。表示ではNo.1の無線機にマイクが接続されている状態です。マイク受け側コネクタは8ピンの仕様です。当局の所有するマイクは八重洲の無線器用マイクが多かったので八重洲無線のピンアサインとなっています。赤いスイッチは送信スタンバイスイッチです。マイクのスタンバイスイッチも使えますが、このプレストークスイッチも使えます。向かって右のツマミはマイク切替スィッチで3回路4接点のロータリースイッチを使っています。

マイク切替器2.jpg


 これがマイク切替器後面です。3台の無線機それぞれに3個の4ピンコネクタで接続されています。マイクの音声信号と送信するためのプレストーク信号のみとしました。その向かって右にあるのがプレストーク信号を外部に出力するジャックです。シルバーイーグル等のマイクはプレストークスイッチがロック式で無いため、送信時はマイクのプレストークスイッチを押し続ける必要があります。これらを解消するため、フットスイッチでもプレストーク可能なようにしました。その隣は電源供給ジャックです。ここには外部ACアダプタからのDC13.5Vが供給されています。機器内部でマイクアンプなどに供給する8Vを3端子レギュレータで作っています。ACアダプタは複数の中古品をハード〇〇で買ってきて、リップルノイズの少ないものを選びました。結果的にはノートPC用のACアダプタが1番良好でした。

フーットスィッチ.jpg


これが今回、用意したフットスイッチです。中華製で千円前後でしたが、無線のプレストークスイッチとしては問題無く、快適に使っています。


シルバーイーグル.jpg


 現在、使っているシルバーイーグルです。机上もスッキリして非常にFBです。

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YAESU FL-2100Z 200W改造機で変更申請 [アマチュア無線]

 当局はFT-8の運用を160mから70cmまで運用しています。FT8の前はJT65のモードで運用しておりました。

この時は80m~10mまでの各バンドで、ほとんど50W以下で運用していましたがそれなりにDX局ともQSOできました。ただFT8になってからは普通に100W以上出さないとDX局と同等の信号レポートにはなりません。また、ペディション局や珍局等を呼ぶ場合は、やはりパワーが欲しくなります。現状で私がFT8で使用しているトランシ-バーはKENWOOD TS-990S 200W機ですが、Maxの200WでFT8モードの送信必要時間15秒で連続送信したのでは、いくら終段FET MRF150が比較的タフでも寿命が短くなることが予想されます。ある方の話では、FT-8を半導体終段のトランシーバーで安心して使えるのは、Maxパワーの4分の1位らしいです。私のトランシーバーでは50W以下ということですが、実際に50W以下で運用するとなると国内QSOを除いて結構厳しいのが実情です。そこで今回、せめて160m~10mまでのHFバンドだけでもFT8でフルパワーの200W出力できるように、比較的「タフ」な真空管を使ったリニアアンプの導入を考えました。これならTS-990Sのエキサイタ出力は50W以下で済むので安心です。


〇 リニアアンプの選定

そもそも真空管の200W出力のアンプとなると、私の知る限り既製品は無いのが実情です。元々、私が数ヶ月前に持っていた1kW出力可能なTL-922によるQROもFT8で余力を持って運用したいという上記の考えがあり、QROを諦めてから、このアンプを200Wに出力低減して利用できないかというのも少し検討しました。結果的にはTL-922に使われている3-500Zは1本でも500W出せる球なので出力を抑えて変更申請は不可能と考え、手放してしまいました。そして最終的に手に入れたのはYAESU FL-2100Zの中古でした。FL-2100Zはかなり時代物のアンプなのですが、オークションで200Wに出力低減された物が出品されていて、これを手頃な値段で手に入れることが出来ました。


〇 準備と申請手続き書類作成


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このような時代を感じる?アンプです。FL-2100Zは前期型と後期型があり、後期型はWARCバンドの30m、17m、12mの各バンドが追加されてます。手に入れたものは、この後期型で前のオーナーさんが200W改造を施し、JARDの保証認定を取って使っていたアンプらしいです。保証認定を取得された際にJARDと総通局に提出された資料も添付されていましたので、アンプ自体の準備はほとんど無く簡単でした。

FL-2100Z_2.jpgFL-2100Z_3.jpg


 これが入手したFL-2100Zの上面内部です。年代相応ですが比較的綺麗です。572B×2はセトロンの球です。

改造は電源トランスの2次側タップを850V⇒425Vに変更し、572Bのプレート電圧を2.4kV⇒1.2kVに変更しています。電源電圧は入手時100V入力となっていましたが、上の写真のトランス・タップを変更し、200V入力に変更しました。前にQROの準備でTL-922用に用意した200V電源を活用することができました。この200Vラインには電源用コモンモードフィルタも挿入済みで、200V入力により100V入力時より安定した動作を期待できます。

FL2100Z改資料.jpg  

これが、今回、JARDと総通局に提出した資料です。各バンド毎の入力電力、電力増幅管プレート電圧、プレート電流、出力電力の実測値データを載せています。


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 また提出した系統図には前にQROの申請時にも記載したLPF、コモンモードフィルタをアンプの入出力に挿入、加えて空中線に近い部分に耐入力PEP1kWのLDGオートアンテナチューナーAT-1000ProⅡを挿入し記載しました。エキサイターのTS-990Sは技術基準適合機器であることに加えFL-2100Zは200Wを超えるハイパワーアンプ

としてスプリアス確認保証が可能な機器となっているので、出力低減の資料があれば大丈夫かもしれませんが、一応真空管の古いアンプなので念には念をいれた上で準備しました。

現在、既にJARDの保証認定を取得し、総通局へ変更申請中ですので近日中に正式許可になるかと思います。

QROは中止しましたが、一つの目的であったFT8での200Wフルパワーでの送信が安心して出来そうです。

本当は6mの200Wリニアアンプも用意したいのですが、その前にアンテナのグレードアップかな?


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QRO中止とその残骸 [アマチュア無線]

前回のブログからだいぶ間があいてしまいました。前回まではQROをする予定で、リニアアンプやアンテナの整備について書いてきました。その他パワーアップを行うためのローパスフィルタ、コモンモードフィルタの準備、電波申請書類の準備を行い、2月半ば頃には総通局より変更許可通知書もいただいていました。その後、試験電波発射届けを総通局に提出し、4月中旬にはご近所の電波障害調査を行うつもりでした。その後、ある事情により結局、パワーアップを諦めざるを得なくなりました。ある事情について詳細は言えませんが、電波障害が発生したとかそういう事ではありません。ごり押しして計画を進めることは可能でしたが、敢えてそうしませんでした。

その後は、1kW出力変更申請の撤回手続きを行い、現在は元のHF~50MHz 200Wの免許内容となってます。リニアアンプも不法にオーバーパワーを行うようなことはあってはいけないと考え、手放してしまいました。正式運用はかないませんでしたが、試験電波発射ということで、ハイパワー電波の発射を少しだけ味あわせていただきました。今後は200Wの範囲内で運用のテクニックやグレードアップしたアンテナを活用し、アマチュア無線を楽しんでいこうと思います。

今回、QROのためだけに準備した訳ではないのですが、自作耐入力1kW以上の油冷ダミーロードを紹介します。

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 ダミー本体は50Ωの本体のみの耐入力100W程度の無誘導抵抗で、かなり昔、ハムフェアのどこかのブースで買い求めたものです。これをホームセンターで買った塗料用の缶(容積3Lくらい)の蓋にM型コネクタのメスと周波数特性を考慮した(つもり)銅板を使ってハンダ処理で取り付けたものです。


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缶の上部はこんな感じです。


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 全景はこういう感じです。中に入れるオイルは電力トランス用の絶縁オイルが最適なのですが、「簡易的に」サラダオイルとか自動車用のエンジンオイルでもよい旨のことが、油冷ダミーロードをネットで調べると書いてありました。当初、私も比較的安価なバイク用のエンジンオイルを冷却用に用いてました。TL-922等の真空管式リニアでは、最新のアンプと違い、マニュアル調整が必須なので耐入力1kW以上のダミーロードが必要となります。

さすがに各バンドでの出力調整を行うと、ダミーロードが熱くなってきます。オイルがエンジンオイルでは粘度がありすぎて熱の対流がよくないようで、部分的にかなりチンチンに熱くなりました。それでも火事になるようなことは無いとは思いますが、これから頻繁に調整することを考え、この際、専用のトランス絶縁オイルを買い求めました。

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 日鉱JXの高圧絶縁油です。粘度は余り無く、良い感じです。実際に使った所、対流があるせいか、部分的に熱くなることは無くなりました。自作のこのダミーロードの周波数特性ですが1.8MHz帯~144MHz帯までVSWR 1.3以下となり、ほぼ問題ありません。

パワーアップは行わないことになったので、200W以下で時々使ってますが、ほんのり暖かくなる程度です。絶縁油は18Lのものを購入し、3Lちょっとしか使っていないので、未だ14L余りが残ってます。MFJあたりの缶ダミーでも使えます。必要な方居ませんか~

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HFアンテナ取替 [アマチュア無線]

 HF(短波)160m~10mバンドのハイパワー化を行うにあたり、問題となるのはアンテナの耐電力でした。

先ず160mのアンテナは新設予定だったので、80m、40mのアンテナから検討しました。こちらはコメットのバランと短縮コイルを用いた2バンドの逆V型ワイイヤーアンテナで、耐入力はバランとトラップコイルに依るのでPEP500W(SSB)CW300Wで取替が必須となります。次に30m、17m、12mのWARCバンド用がナガラのロータリーダイポールTD-1230Sでこちらは耐入力3kWSSB、CW2KWなので余裕でクリア。他に使っているのが20m、15m、10mのナガラHX-330トライバンダー3エレで耐入力は1kWSSB、500WCWなので500WへのQROなら何とか使えそうなのだが余裕はあまりなさそう。このHX-330は上げてから25年以上経っていて、使い始めた時は比較的広帯域にSWRも低く、ゲインは高い方ではないが使い易いアンテナでした。ただ最近は20m、10mのSWRが悪化していて降雨があると特性が変わったりしていたため、地上高を下げてスタブを新しいものに取り替えたりしてみましたが、一向に改善されなかったため、トラップコイル辺りが不良と思われました。多少SWRが悪くともトランシーバー単体であれば内蔵のオートアンテナチューナーを使って運用は何とか可能ですが、古いTL-922ではSWRを良くし、送信電力の吸い込みを良くすることは必須なので、取替を行うことにしました。


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 上の写真が取り替え前の様子で上から2m/70cm DIAMONDO X-300 18mH、6m クリエイト6エレ八木17mH、WARC BAND ナガラTD-1230ロータリーダイポール 16mH、10m、15m、20m トライバンダー3エレ HX-330 15mH、40m、80m 逆V 15mH の順です。

結局、トライバンダー3エレを同じナガラ製TA-341 4エレ八木 耐入力3kWSSBのアンテナに取り替えることにしました。若干、回転半径も大きくなり重量もありますが、HX-330も軽量な割には日本海から吹く強烈な冬の季節風にも耐えたので、丈夫なTA-341を上げることにします。この他、一番下のワイヤー逆VもクリエイトのV型5BANDダイポール330V-2(耐入力は一番低いところで80mで800W CW他は1kW CW)に取り替えて地上高もタワートップ18mHとし、タワートップに上がっているVUのGPをタワー中段の地デジTV用八木の位置(10mH)に設置し、TV用八木は平面アンテナに替えてタワーの7m位の弥彦山TV送信所が見通せる場所に移設することにしました。

新設HFアンテナは近所のHAMショップに同軸ケーブル等工事材料ともども注文し、工事も現アンテナの撤去も含めてお願いしました。ショップと打合せを行った結果、工事は冬が来る前の11月上旬頃に行えるということでした。

工事前の事前準備として、先ず40/80m用逆Vを撤去しました。また、ついでに160mのスローパー用に自作ソーターバランと同軸を布設しました。

その後、地デジTVアンテナを撤去移設を行うため、近所のホームセンターでDXアンテナの23素子八木相当の平面アンテナを買い求め、地デジの1番のユーザーとなるXが不在の時を見計らって工事を実施しました。

平面地デジアンテナはTV送信所方向のタワー主材にステンバンドで2箇所を固定しました。

工事は11月3日~4日にかけてショップの方2名で工事が行われました。タワーにはモーターエレベーターがついているので、工事がしやすいようにアンテナを出来るだけ下げて(屋根にかかるため1番下のトライバンダーで8mまでしか下ろせない)行いました。先ずVU帯のGP移設する作業を行い、その後330V-2の組み上げ設置です。GPの同軸ケーブルは8D-SFAを使っていますが、空中線高さは8m程下がりましたが同軸ケーブル損失が少なくなったせいかあまり飛びや耳は変わらない感じです。330V-2にはアンテナチューナー部が有りこれにより80m、40m等の広帯域化を行っています。そのためこのチューナーには切替のモータースィッチやリレーが入っていてシャックとの間に7芯のコントロールケーブルが必要です。調整はチューナー部のコイルの疎密調整やエレメント先端部の長さ調整で行いますが、私の所ではエレメントは「長さ標準点」にした結果、」ほぼ全バンド

特に調整無しで大丈夫でした。このチューナー部の箱の「蓋」部分は樹脂で開かないよう固定できますが、冬の強風で開いても困るので、手持ちのボルトで固定しました。またコントロールケーブルには誤動作を防ぐため、パッチンコアを複数個付けました。2日目はHX-330の撤去とTA-341の設置を行いました。

TA-341はHX-330と比べると重量があるせいかエレメントも太くて頑丈な感じです。

330V-2もTA-341もショップでの作業前にテナコート等の下準備もしてもらったので、ひょっとして私の寿命よりも長く使えるかもしれません(笑)。


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工事後のアンテナ風景です。

上からクリエイト330V-2 18mH、クリエイト 6m6エレ八木 17m、ナガラTD-1230 16mH、ナガラ TA-341 15mH、その下にほとんど見えませんが0.8mmのEC線をエレメントとした38m長さのスローパーが張ってあります(垂直に近い斜め部12m+家の周囲26mを4m高さにはってある)。

これでHFのオールバンドほとんどの帯域でVSWRが1.5以下となり、高耐入力化を実施することができました。これからが大変ですが、総合通信局に提出する書類作成、コモンモードフィルタ等インターフェア防止のための各種対策を行って行く予定です。来年中の1kW化を目指そうと思います。ちなみに以前ここで書きましたが、500Wのハイパワー化はやめました。その訳は、いろいろOMさんにご意見をいただいたところ、取りあえずフルパワーで免許申請し、通常ハイパワー時はドライブ入力を抑えて400~300W位で使ったほうが良いと聞いたからでした。よく考えるとその方がトランシーバー本体ファイナル部分を軽く使うことができるので、結果的にパワーを1KWとする方針に変更した次第です。これでハイパワー化に向けた形は8割方できたので着々と進めていこうと思います。

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TL-922 [アマチュア無線]

ハイパワーにはあまり興味が無かった私ですが、ついにリニアアンプを仕入れてしまいました。

 我が家へ存在感を示して鎮座することになったのはは20ン年前のリニアアンプKENWOOD TL-922です。

このリニアアンプは、米国製真空管3-500Zを2本使ったもので、純粋にKENWOOD製のアンプとしては、最後のものと記憶している。TL-933もあるがあちらはJRC日本無線のOEMでJRCの呼称はJRL-3000Fだったかと思う。

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重さは35kg、私のシャックは2階なのだがやっと運び上げた。

実は昨今の厳しいスプリアス規制の中で、この真空管リニアを使うのは難しいと考えていました。

ところが、関東総合通信局のホームページやいろいろな方のホームページで、このアンプが使える記述がありました。私が手に入れたTL-922は単相200Vで使うとMax1kWが出るようです。っと言うのは未だ我が家の2階には単相200Vがひいてなく、ドライバーと接続するケーブルも無いので、未だ1kW出力は確認していない。先日、仮に単相200Vをシャックに引き、「点灯式」を行った。

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3-500Zに赤々と灯がともった。

今後は単相200Vを2階のシャックまで正式に配線し、パワー1kWを確認した後、元々のパワー500Wに減力してコモンモードフィルタ等、インターフェア対策を施して、総通局による変更検査を受検しようと考えている。アンテナの耐電力化等の課題もあるが、これらをひとつひとつ片づけていこうと思う。


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屋外用アンテナ切替器RCS-8V [アマチュア無線]

 当アマチュア無線局では、タワーに上がっているHF帯3種類のアンテナを屋外型アンテナ切替器、米国製

AMERITRON RCSー8Vというものを使って切り替えて使っています。

RCS8V_CNT.jpg

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 上がシャック内にある切替操作部で下が屋外に設置してあった「切替BOX」です。

この切替BOXの中は下のように5個のリレーが入っています。

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この5個のリレーを写真上部のような6芯のケーブルでシャック内の切替操作部から切り替えるというものです。この屋外切替BOXは、もともと一応は防水仕様で、タワー下の地上2m位の家軒下に少しでも雨の影響を受けないように設置していました。同軸コネクタ面を下向きに設置し、それぞれのコネクタ接続部には自己融着テープとビニールテープで防水をしていましたが、隣り合ったコネクタの距離が狭くテープを巻くのが非常にやりにくくメンテナンス性もよくありませんでした。

 この間の日本海を北上した爆弾低気圧により、当地新潟市では風速30mの風が吹き荒れ、私のエレベーター式タワーの各同軸ケーブルは上げ下げの関係で固定されている部分が少ないこともあり、風圧を受けて揺れまくり、この切替BOXのコネクターが引っ張られ緩んでしまいました。このBOXのM型コネクタは米国製なこともあり、インチネジだったようで、日本製M型コネクタのミリネジには完全に接続できてないというのもあったようです。


 そこで今回、この切替BOXを配電盤等に用いられるプラスチックボックスに収納し、コネクタ部分に負荷が加わりにくくコネクタ部の防水処理も行わずに済むようにしました。

プラスチックボックス.jpg

上のような寸法で、コネクタ接続部を前面にしても蓋が閉まる深さ(奥行き)150mmのものを選びました。

モノタロウから4千円足らずで購入し、これをあり合わせの下のような合板を塗装したものに取り付けることにしました。

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この合板をUボルトでタワー主材に4箇所で固定、これにプラスチックボックスを木ネジで取付ました。

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ちょっと写りが悪いですが、こんな感じで付きました。同軸ケーブルは各アンテナへは折り曲げ易さを考えて、途中で中継コネクタを使い5D-2V3本、シャックへは5D-FB1本で、その他コントロールケーブル1本でこのケーブルには引き込み部下部にRF回り込み阻止用のトロイダルコアによるチョークが挿入されています(プラスチックボックス下部に写ってます)。切替BOXの「M型コネクタ」には秋月の「UHFコネクタ」がインチネジという情報を得たので、これを使いました。さすがにピッタリと接続出来ました。プラスチックボックスの下部のケーブル貫通部分は、塩ビパイプにネジが切ってあるHIバルブソケット20と16を使い、引き込み隙間部分には防水粘土を詰めました。

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正面蓋を閉めて完成です。このRCS-8Vは五つのアンテナまで切替可能なので、未だ二つのコネクタが余っていて未接続となっていますが、雨が入り込む事も無いのでコネクタ金属部分の腐食の心配も無くなりました。


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807真空管3結ステレオアンプ [アマチュア無線]

 休みがあっても新型コロナウィルスの感染拡大のため、どこも行けない状況が続いていました。そんな中、押し入れの隅に眠っていた真空管を使って。ステレオアンプを製作することにしました。出力の球は807という球で、昔よくアマチュア無線の送信管として使われたアッププレート端子のビーム4極の真空管です。初段の球は12AX7という双3極の真空管を使います。

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807は茶色のベースがUSA RCA製 黒色ベースが富士通TEN製、12AX7も富士通TEN製で何れも新品ではありますが50年近く前に製造されたものです。807は同一メーカーのペア球がベストなのかもしれませんが、眠っていた球の有効利用ということで敢えて細かいことには拘らないことにします。


 このアンプの製作は2006年の1月、2月のCQ誌にJA1AMH故高田継男氏が書かれた製作記事を元に以前に計画し、2006年末に東京秋葉原で半分位の部品を集めていましたが作らずに終わっていたものです。最近になって足らなかった電源トランスや出力トランス等を購入しました。購入は全て通販で購入し、トランス、チョーク類は長崎県の祐徳電子から、CR類は東京の秋月電子からそれぞれ購入しました。祐徳電子で扱っているものは中華製が多いせいか、比較的安価でした。電源トランスは両波整流用の250V×2のものが欲しかったのですが、手頃な電流容量のものが無かったので220V×1・150mAのものを求めブリッジ整流をすることにしました。

製作で一番苦労したのは、アルミシャーシーの穴開けです。電源トランスや807用のタイトソケットのスペースは大きいので、本当はシャーシーパンチやハンドニブラーがあればいいのですが、無いので電動ドリルで穴を開け、ヤスリで形を整えたので結構、手間がかかりました。

電源スィッチやパイロットLEDランプ、音量ボリュームを取り付けるパネルは、アルミシャーシーだけだと簡単なのですが、味気ないので木製パネルを加工して取り付けることにしました。

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寸法は200×70×3~5ミリのパネルにしようと思い、いろいろ材料を探してみた結果、百円ショップで900×70×5の写真のような「工作用桧板」があったので、これを使うことにしました。国産桧板にしては税込み110円と安価でした。家内は私が「この板を100円ショップで買ってきた」と言ったら中華製だと思ったようで、「国産桧」と言ったら驚いていました。

これを鋸で切り、紙やすりで表面を磨き光沢感を出すため透明ニスで仕上げてみましたが、後で考えると天然桧の香りと質感を残し、ニスは塗らないほうが良かったかもしれません。

無線機等、真空管を使った機器の製作は久し振りでしたが、ラグ板を使った配線は「初老」の私にとってプリント基盤の半田付けよりもやりやすいものでした。

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出来上がったアンプの写真です。807は高田さんの記事どおり3極管接続としているので、出力は1Wそこそこと少なめです。それでも、せっかく鳴らすのだからいい音源ソースで鳴らしたいと考え、今あるものを使って安価にできる音源を探した結果、ノートPCでネットミュージックを取り入れてそれをブルーツースで飛ばし、レシーバで受けてアンプに入力する方法をとることにしました。

組み立てが終わり、テスターと目視で配線チェック、各真空管をソケットに挿して、807のタイト製プレートキャップを付けて電源投入。取りあえず2Aのヒューズは飛ばないようなので、各プレート電圧、カソード電圧の測定を行ない、全て正常なのを確認したので一旦電源を切りました。

 このアンプを鳴らすスピーカーとして用意していた古いAIWAのコンポに付属していたスピーカーを左右間違わないよう確認して接続し、次にブルーツースレシーバからの出力を入力端子に接続し、電源を再投入しました。

 ソースとなる音楽を選び、マウスでPlayボタンをクリックしたら、思っていたより結構パワフルで真空管らしい柔らかい音が聞こえてくるではありませんか!?ジャズ、クラッシック等を聴いた感じでは、心配していた電源リップルによるハム音も無く、素直な音質でバイオリン、サックスの音の良さは期待以上でした。出力も1Wそこそこと言えど、狭い6畳足らずの私のシャックでは十分な音量でした。

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 50年の眠りから覚めた真空管がヒーターを灯して、今、私の部屋で存在感を示しています。

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ホンダPS250に無線機を取付 [アマチュア無線]

 現在、PS250というホンダのオートバイを持っていて、天気のいい1人の時間を楽しむ余裕のあるときに時々乗っている。このオートバイは4年前に中古で購入したもので、その前は06年式ハーレーダビッドソンローライダー(FXDL)1500に10年程乗っていた。ローライダーは新車で購入したが車検や部品代等、維持費がかさむため、定年退職を機に維持費が安く、高速走行も可能なこのPS250に乗り換えた。

前のローライダーにもアマチュア無線のハンディ機(144/430MHz)を取付ていて、ヘルメットに装着した送受話器とケーブルで接続して、走行中の無線を楽しんでいた。ただ、このケーブル接続は、乗り降りの際に、その都度、接続、切り離しが必要なことから、PS250への無線機搭載は、この問題を改善してから行おうと考えていた。

 今回、SENAのオートバイ用ブルーツースシステムを手に入れたことから、PS259にKENWOOD THD-72ハンディ機を取り付けた。

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ヘルメットにはこんな感じでブルーツースの送受話器がつけてある。これは比較的安価な「3S」という装着が目立たないタイプだ。

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ヘルメットの送受話器と無線機をブルーツース無線(2.4GHz)で中継する「SENA SR10」という機器をハンドルバーに装着。

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バイクのハンドル周り右のカバーみたいなのがナビとして使うスマホのケースでこれの音声もヘルメットの送受話器で聞こえ、携帯に電話がかかってきても出られる。その向かって左隣がハンディ無線機5WGPS付で走行中の自局位置情報も144MHzでAPRSノード局にアップ可能。左のハンドルグリップには無線PTTボタンがある。

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オートバイ全体、後ろのバックケースの右横にモービル用アンテナを付けてあり、無線機との間をRG-58A/U同軸ケーブを車体を通して接続した。5月30日土曜日に取付作業を行ったが電源、同軸ケーブルの車体配線やアンテナベースの取付に時間を要し、ほぼ1日で作業を終えた。

 5月31日 日曜日に近所をテスト走行したが、問題なく快適な走行を確認することが出来た。

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、県外へのツーリングは当面、出来そうにないが、天気の良い日はこれでツーリングと無線を楽しもうと思う。APRS.fiで私のコールサインとバイクのロゴがときどき、見えると思うので、430MHzで通話可能な方がおられましたらQSOをお願いします。

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令和2年第73回QSOパーティー [アマチュア無線]

 久し振りのブログ更新となりましたが、明けましておめでとうございます。

新年のアマチュア無線はQSOパーティーの参加から始まりました。

 今回、途中20局達成が困難なとしもあり、2巡目8年目の参加です。

最初はいつものごとく50MHzからです。20年前は地元0エリアや7エリア

1エリアの局等、このバンドだけで20局達成できたのですが、今は1エリア

向けビームにしてCQを出しても閑古鳥が鳴いている状態でした。結局、この

バンドは諦め2mにQSYし、1月3日まで42局の方とFMでお相手いただき

ました。中には76年以来40年ぶりにQSOした方もいました。珍しいところで

は佐渡市両津から呼んでいただいた方もいました。50MHzは3日に県内魚

沼市の方1局とのQSOのみでした。計43局とQSOしていただき感謝、感謝です。

昨年はFT8のQSOが多かったのですが、今年は呆け防止を兼ねてCW、Phone

に出来るだけオンエアして行こうと考えています。各局お相手よろしくです。

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