160mスローパーアンテナのメンテナンス [アマチュア無線]
昨年の11月頃に、タワー本体頂部から下ろすような形で、全長38mの変形スローパーアンテナを張ってみました。
上の図のようなものでタワー本体頂部の地上高15mで同軸ケーブル5DーFBで給電、そこから0.8mm太さのEC線を約12m鋭角斜めに下ろし、さらに26mを家の周囲に3~4mの高さに張ってあります。
こんな一見、いい加減そうなアンテナですが、ベアフット出力ではSSB、CWで国内QSOは問題無く出来ました。また、FT8では北米、ウクライナ等のDXともQSO出来ました。
春までは問題無くQSO出来てましたが、夏のある日の早朝ワッチすると、ノイズも何も受信出来なくなりました。
どうもアンテナの給電点で断線したようです。
アンテナの給電部には自作のソーターバランを塩ビで作ったケースに入れていましたが、タワーのマストをエレベーターで下ろして点検した結果、夏の暑さでケースの接合部が離れてしまい、ついには同軸コネクタと接続しているEC線も断線していることが判明しました。
こんな感じです。この給電部ボックスは10年以上前に別のアンテナ用に自作したもので、修復は不可能と判断しました。スローパーアンテナの場合、給電は同軸ケーブルを直付けでも問題無いようなので、給電部分を同軸ケーブル直付けで接続することにしました。
このような物を「製作」しました。向かって右上部ステンレス部分はタワー本体との接続します。左上部はアンテナエレメントワイヤー端に接続、下部のMコネを同軸給電コネクターに接続します。一応、自己融着テープとビニールテープで防水処理を施しました。これを今まで給電BOXが付いていた部分に取付けました。
取付けが完了したのでアンテナマストを元の高さにエレベーターアップします。エレベーターは電動モーターでアップ出来るのでスイッチをアップ側に倒せば上がっていきますが、スローパーのエレメント線や各種ケーブルが上昇途中で屋根の雨樋部分等に引っかからないように、少しずつ慎重に確認しながらアップします。給電部分が15mまで上がるとリミットスィッチが働いて上昇が止まり終了です。早速、160mバンドで受信します。昼間なのでノイズのみしか入感しませんが、ノイズレベルは正常時のレベルで問題無さそうです。VSWRをローパワー5W程で確認すると1860kHzで約1.1、 1907kHzで約1.8でしたので、これで修理は完了としました。これで今冬も夜間や早朝の160mバンドを楽しめそうです。
2022-11-27 17:46
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0