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アンテナローテーター交換 [アマチュア無線]

当局は平成5年春に現在のタワーKT-7N(15mH)を建ててから今まで、クリエイトのRC5A-3を使用してきました。

今までの内で7年くらいは単身赴任のため、ローテーターをほとんど動かしていない時期もありました。

また、何度かの台風襲来や冬の強風雪(時には30m/S以上のこともあり)に見舞われたときもありましたが、故障すること無く30年近く働き続けてくれました。特に何か重大な故障があるわけで無く、また、動作音も問題ありませんが、さすがに今後は何時、故障してもおかしくないので、今回、冬を迎える前に交換をすることにしました。

交換するローテーターは今までの物と同じクリエイトのRC5A-3で、昨年、オークションで手に入れた物です。中古ですが、今までのローテーターより新しい製造年度の製品を完全レストアしたもので、ほぼ新品のコントローラと新品30mのケーブル(両端コネクタ・端子付き)が付いていました。ちょうど秋の晴天が続く日があったため、「交換するなら今でしょう」と考え朝から作業を行いました。

交換作業は、タワーに設けているモーターエレベーションを活用すれば簡単にいくという情報を得ていたので、その情報から得た方法で作業を進めました。

先ず、アンテナマスト下部(ローテーター設置部分)が7m付近になるようにエレベーションのモータースィッチによる下降を行いました。その後、一番下に取り付けてある4エレトライバンダー八木のブーム・クロスマウント部分をタワー塔体にステンレスワイヤーで下がらないように固定し、マストベアリングの固定ネジを緩め、ローテーターの設置されている「トラック」のみで可動できるようにしました。

マスト固定1_1.jpg

少し判りにくいかもしれませんが、上の写真が固定した状況です。この後、ロテーターとマストを接続固定しているクランプのボルトネジを緩めて、タワー下でモーターエレベーションスイッチをゆっくりと下降方向に操作しました。あれっ ウィンチワイヤーの巻き取りテンションが緩み、トラックが下降しません。下降を中止して、タワーに登って確認するとマストとタワーを固定した部分でマスト上部がタワーに寄る形で傾いていることが判りました。そのため、マストがマストベアリングで引っ掛かりトラックが下降しないようです。傾きは相当のモ-メント荷重がかかっていて、人の手で修正は難しいと考え、急遽、近くのホームセンターから1m位のステンレスワイヤーと手頃なターンバックルを購入してきました。これらとあり合わせのUボルトを使い、ローテーター上部のマストをタワー側に引っ張り、マストの傾きを修正することにしました。マスト下部と横のタワー主材をステンレスワイヤーとターンバックルで、ある程度のテンションを付けて固定し、ターンバックルを締めていきました。すると、マストはほぼ垂直となりました。

この状態でモーターエレベーションを下降方向に操作すると、マストベアリングの引っ掛かりも外れ、トラックを下降することが出来ました。マストがローテーターから浮いたので、この状態で古いローテーターを外し、新しいローテーターを取り付けました。

マスト固定2.jpg

新しいローテータを取り付けた状態です。ローテーターのマストクランプは仮組状態でマストは浮いてます。

この状態でモーターエレベーションを少し上昇させてマストがローテータと同時に上がるのを確認してから、ローテーターのマストクランプを締めて完全固定、マストベアリングのボルトも締めて固定、作業に使ったステンレスワイヤーやターンバックルを撤去し、コントロールケーブルを接続、防水処理し、シャックに引き込み新しいコントローラーと接続、取替を完了しました。アンテナマストを運用高さまで上昇させて、シャックからコントローラーを操作、マニュアル、プリセットでの回転試験を行った結果、方位、回転速度共に良好です。今回のロテーターでは回転の基点、終点を0度、360度にしました。因みに今までの古いものは180度でした。どちらが良いかは、その時のコンディションや交信相手により、なんとも言えませんが、単に今までと違う方式を取ったというだけです。

旧RC5A3.jpg

これが今まで約30年間頑張ってくれたローテーターです。まだ、オーバーホールすれば十分使えると思います。

旧コントローラー.jpg

今まで使っていたコントローラーです。時々表示灯が点かなくなる以外は問題ありません。LED化すればいいのかなと思います。

新コントローラー.jpg

新しいコントローラーです。方向プリセットツマミの表示が違っています。

私の年齢を考えるとこのローテーターが人生最後のローテーターになるかなと思います。前のローテーター同様に故障無しで、私の寿命より元気でいてくれることを願っています。

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160mスローパーアンテナのメンテナンス [アマチュア無線]

昨年の11月頃に、タワー本体頂部から下ろすような形で、全長38mの変形スローパーアンテナを張ってみました。

ー概要図.jpg

上の図のようなものでタワー本体頂部の地上高15mで同軸ケーブル5DーFBで給電、そこから0.8mm太さのEC線を約12m鋭角斜めに下ろし、さらに26mを家の周囲に3~4mの高さに張ってあります。

こんな一見、いい加減そうなアンテナですが、ベアフット出力ではSSB、CWで国内QSOは問題無く出来ました。また、FT8では北米、ウクライナ等のDXともQSO出来ました。

春までは問題無くQSO出来てましたが、夏のある日の早朝ワッチすると、ノイズも何も受信出来なくなりました。

どうもアンテナの給電点で断線したようです。

アンテナの給電部には自作のソーターバランを塩ビで作ったケースに入れていましたが、タワーのマストをエレベーターで下ろして点検した結果、夏の暑さでケースの接合部が離れてしまい、ついには同軸コネクタと接続しているEC線も断線していることが判明しました。

給電部旧.jpg

こんな感じです。この給電部ボックスは10年以上前に別のアンテナ用に自作したもので、修復は不可能と判断しました。スローパーアンテナの場合、給電は同軸ケーブルを直付けでも問題無いようなので、給電部分を同軸ケーブル直付けで接続することにしました。

給電部_新.jpg

このような物を「製作」しました。向かって右上部ステンレス部分はタワー本体との接続します。左上部はアンテナエレメントワイヤー端に接続、下部のMコネを同軸給電コネクターに接続します。一応、自己融着テープとビニールテープで防水処理を施しました。これを今まで給電BOXが付いていた部分に取付けました。

取付けが完了したのでアンテナマストを元の高さにエレベーターアップします。エレベーターは電動モーターでアップ出来るのでスイッチをアップ側に倒せば上がっていきますが、スローパーのエレメント線や各種ケーブルが上昇途中で屋根の雨樋部分等に引っかからないように、少しずつ慎重に確認しながらアップします。給電部分が15mまで上がるとリミットスィッチが働いて上昇が止まり終了です。早速、160mバンドで受信します。昼間なのでノイズのみしか入感しませんが、ノイズレベルは正常時のレベルで問題無さそうです。VSWRをローパワー5W程で確認すると1860kHzで約1.1、 1907kHzで約1.8でしたので、これで修理は完了としました。これで今冬も夜間や早朝の160mバンドを楽しめそうです。

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