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スィッチング電源の修理 [アマチュア無線]

23年前に東京秋葉原で購入したスィッチング電源アルインコDM-330MVをIC-7100Mの電源として使ってました。最近、ローカル局と2mFMでQSO(交信)中に、この電源が送信中、突如、ダウンしてしまいました。

DM330MV_6.jpg

     ー23年経過しているDM-330MVー

ただ、送信を止めて受信状態では復旧するので、送信時に大きな電流が流れると出力断となるようです。

試しに2m(144MHz)で出力1W程度で送信すると、問題無く送信出来るので、出力制御のトランジスタが怪しいと睨みました。

DM-330MVはスイッチング方式、小型軽量の30A直流電源で、ユーザーも多いこともあり、オークション等でも多数見かけます。ネットで検索すると回路図を入手することが出来ました。

回路図で確認すると出力制御トランジスタは2SC4157が2個使われていました。この2SC4157は既に廃番となっているため、似通っている規格の2SC2749をネット通販で見つけ、若松通商から@513円で2個購入しました。

部品が届き、早速、修理に取りかかります。前後のパネルは、それぞれ4個のネジを外します。電源電圧、SW周波数調整つまみは引っこ抜きます。

DM330MV_5.jpg

底面パネルを後部端子取り付けネジ2箇所を外した後に、底面片側の切欠部分にマイナスドライバー等をあてがいパネルを放熱ケースから外します(これがぱっと見では判りません)。

DM330MV_4.jpg

取り外した後です。

DM330MV_1.jpg

底面パネルを外すと基板が現れます。基板を固定するネジ、ブリッジダイオード、トランジスタを放熱ケースに固定するネジを外すと基板が外れるので、該当の電圧制御トランジスタ2個を半田鏝と半田吸い取り線で外します。

DM330MV_2.jpg

下側の中央と右側のトランジスタが交換する出力制御トランジスタです。

DM330MV_3.jpg

外したトランジスタです。回路図と異なる2SC3306が付いてましたが、調べると2SC4157とほぼ同じ規格でした。後は新しい2SC2749を2個取り付けて各ネジを元の場所に取り付けます、前後のパネルとツマミも取り付けます。この時POWER、PRESET、PROTECTの各表示LEDとパネル穴を合わせる位置調整をします。

最後に出力制御トランジスタを交換したため出力電圧の微調整を行います。電圧調整VRプリセット位置で当初、

13.40Vでしたが基板上の半固定VR6を調整し、13.80Vとしました(電圧はサンワのデジタルテスターCD732で測定しました)。後は底面パネルを元に戻して完了です。出来れば数アンペアをランプ等の疑似負荷で消費させて、問題の無いことを確認するべきなのですが、私の場合は以前と同じIC-7100Mの電源として使い、実運用で問題の無いことを確認しました。144MHz50W、430MHz35Wの各フルパワーで数日運用しましたが、全く問題無く使えています。


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