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QRO中止とその残骸 [アマチュア無線]

前回のブログからだいぶ間があいてしまいました。前回まではQROをする予定で、リニアアンプやアンテナの整備について書いてきました。その他パワーアップを行うためのローパスフィルタ、コモンモードフィルタの準備、電波申請書類の準備を行い、2月半ば頃には総通局より変更許可通知書もいただいていました。その後、試験電波発射届けを総通局に提出し、4月中旬にはご近所の電波障害調査を行うつもりでした。その後、ある事情により結局、パワーアップを諦めざるを得なくなりました。ある事情について詳細は言えませんが、電波障害が発生したとかそういう事ではありません。ごり押しして計画を進めることは可能でしたが、敢えてそうしませんでした。

その後は、1kW出力変更申請の撤回手続きを行い、現在は元のHF~50MHz 200Wの免許内容となってます。リニアアンプも不法にオーバーパワーを行うようなことはあってはいけないと考え、手放してしまいました。正式運用はかないませんでしたが、試験電波発射ということで、ハイパワー電波の発射を少しだけ味あわせていただきました。今後は200Wの範囲内で運用のテクニックやグレードアップしたアンテナを活用し、アマチュア無線を楽しんでいこうと思います。

今回、QROのためだけに準備した訳ではないのですが、自作耐入力1kW以上の油冷ダミーロードを紹介します。

DUMMY1.jpg


 ダミー本体は50Ωの本体のみの耐入力100W程度の無誘導抵抗で、かなり昔、ハムフェアのどこかのブースで買い求めたものです。これをホームセンターで買った塗料用の缶(容積3Lくらい)の蓋にM型コネクタのメスと周波数特性を考慮した(つもり)銅板を使ってハンダ処理で取り付けたものです。


DUMMY2.jpg


缶の上部はこんな感じです。


DUMMY4.jpg


 全景はこういう感じです。中に入れるオイルは電力トランス用の絶縁オイルが最適なのですが、「簡易的に」サラダオイルとか自動車用のエンジンオイルでもよい旨のことが、油冷ダミーロードをネットで調べると書いてありました。当初、私も比較的安価なバイク用のエンジンオイルを冷却用に用いてました。TL-922等の真空管式リニアでは、最新のアンプと違い、マニュアル調整が必須なので耐入力1kW以上のダミーロードが必要となります。

さすがに各バンドでの出力調整を行うと、ダミーロードが熱くなってきます。オイルがエンジンオイルでは粘度がありすぎて熱の対流がよくないようで、部分的にかなりチンチンに熱くなりました。それでも火事になるようなことは無いとは思いますが、これから頻繁に調整することを考え、この際、専用のトランス絶縁オイルを買い求めました。

DUMMY3.jpg


 日鉱JXの高圧絶縁油です。粘度は余り無く、良い感じです。実際に使った所、対流があるせいか、部分的に熱くなることは無くなりました。自作のこのダミーロードの周波数特性ですが1.8MHz帯~144MHz帯までVSWR 1.3以下となり、ほぼ問題ありません。

パワーアップは行わないことになったので、200W以下で時々使ってますが、ほんのり暖かくなる程度です。絶縁油は18Lのものを購入し、3Lちょっとしか使っていないので、未だ14L余りが残ってます。MFJあたりの缶ダミーでも使えます。必要な方居ませんか~

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